雑誌やSNSでよく見る、抜け感のある「シースルーバング」や、綺麗にまとまった「束感前髪」。
自分で真似してワックスをつけてみたものの、なんだかベタベタしておでこに張り付いたり、時間が経つとパラパラに散らばってしまったりして、上手くいかないことってありませんか?
実はお客様の多くが誤解しているのですが、美容室では今、前髪の束感を作るのに「ワックス」はほとんど使いません。
ワックスの代わりに、スタイリングの仕上げとして「ヘアオイル(エルジューダ)」を使って束感を作るのが、今のトレンドの絶対的な常識なのです。
今回は、絶対にベタつかず、1日中美しい抜け感をキープできる、エルジューダを使った美容師流の前髪セット法を解説します。
固まらないのにパラパラしない秘密
なぜ前髪にはワックスよりもエルジューダ(オイル)が良いのでしょうか?
それは、ワックスが「接着剤」のように髪を固めてしまうのに対し、オイルは「吸盤」のように髪同士を優しく密着させるからです。
エルジューダのオイルを前髪につけると、油分の膜が髪の表面を滑らかにし、髪の毛数本が自然に吸い寄せられて「1つの束」になります。
接着剤で固めているわけではないので、風が吹いて前髪がなびいても、手ぐしを通せばまたスルンと元の綺麗な束に戻る(パラパラに散らばらない)という、魔法のような状態を作ることができるのです。
また、オイル特有の「ツヤ(濡れ感)」が出るため、おでこが透けて見えた時に、ワックス特有のパサつきがなく、非常に色気のある洗練された印象になります。
付けすぎを防ぐ「指先」のテクニック
オイルで前髪を作る時の最大の失敗は「付けすぎ」です。前髪にオイルをつけすぎると、何日も髪を洗っていないような不潔な印象になってしまいます。
これを防ぐための、プロの「1滴・指先テクニック」をマスターしましょう。
💡 美容師直伝!絶対に失敗しない束感の作り方
- 前髪には「新しく出さない」: まず、髪全体(中間〜毛先)のスタイリングを済ませます。髪全体にオイルを馴染ませた後、「手のひらや指の間にほんのわずかに残った(ほとんど見えない)オイル」だけを前髪に使います。新しくポンプを押してはいけません。
- 「指先」で優しくつまむ: 残ったオイルを、親指と人差し指の「指先」にだけ擦り合わせます。
- 毛先から中間をスッと引く: その指先で、前髪の「毛先から中間」にかけて、数本の束を優しくつまみながら下へスッと引きます。根元付近には絶対につけないのがポイントです。
この「手に残ったわずかなオイルで、毛先だけをつまむ」という法則を守るだけで、絶対にベタつかず、美しい束感前髪を作ることができます。
前髪の束感作りに最適な、軽やかオイル2選
前髪に使うなら、時間が経っても重くならず、サラッとしたテクスチャーのオイルが最適です。
🍋 ペタンコにならない究極の軽さ
「リンバー セラム」
【細い髪・オイルが苦手な方へ】
エルジューダの中で最もサラッとしており、空気のように軽いオイル。少し多めにつけてしまっても前髪がおでこに張り付きにくく、初心者でも簡単に抜け感のあるシースルーバングを作れます。
✨ 毛先が自然にまとまる
「グレイスオン セラム」
【普通〜太い髪・アイロンを使う方へ】
アイロンで軽く巻いた前髪の毛先にサッと馴染ませると、内巻きの形をピタッと固定しつつ、上品なツヤのある束感を作ります。大人っぽい洗練された前髪に最適です。
まとめ:前髪のニュアンスで顔の印象は激変する
前髪は、その人の第一印象を決める最も重要なパーツです。
重たいワックスをやめて、エルジューダのオイルで「ツヤ」と「抜け感」のある束を作るだけで、一気に今っぽく洗練された雰囲気になります。
「手に残ったわずかなオイルを指先でつまむ」。この魔法のテクニックを使って、明日から理想の前髪スタイルを楽しんでくださいね。