お風呂から上がって、さあ髪を乾かそうとボトルのポンプを押した瞬間。「スカッ……」という虚しい音とともに、愛用しているミルボン エルジューダが完全に空っぽであることに気づく夜。
「うわ、最悪。今夜どうやって乾かそう…」と絶望するそのお気持ち、痛いほど分かります。
実を言うと、私たち美容師も家でエルジューダを切らしてしまった時は、洗面台の横にあるハンドクリームやボディオイルを見つめながら、「今夜だけ、これでいけるんじゃないか…?」と悪魔の囁きと葛藤することがあります。
ネットで検索すると「ニベアやベビーオイルで代用できます!」という記事が出てきますが、プロの目線から言うと「絶対にやめたほうがいい」と断言します。
今回は、calscentがエルジューダを切らした絶望の夜を乗り切るための、スキンケア用品での代用リスクと、ダメージを最小限に抑えるプロの一時しのぎ術を解説します。
家にあるもので代用する「3つの深刻なリスク」
なぜ、肌に塗って良いハンドクリームやボディオイルを髪に塗ってはいけないのでしょうか?
それは、スキンケア用品とヘアケア用品(エルジューダ)では、「油分の重さ」と「髪への吸着成分」が全く異なるからです。
身近なアイテムで代用した場合、以下のような悲劇が起こります。
⚠️ 代用品が引き起こす髪のトラブル
- 【ベビーオイルの悲劇】 ベビーオイルは鉱物油であり、エルジューダのように「髪に浸透して揮発する」設計になっていません。表面に強力にへばりつくため、翌日シャンプーを3回しても落ちず、数日間ずっと「お風呂に入っていないベタベタな人」になります。
- 【ハンドクリームの悲劇】 ハンドクリームは肌の水分を逃がさないための強固な「蓋」です。これを髪に塗ると、油分の重力で根元が完全にペタンコに潰れます。
- 【熱による焦げ】 スキンケア用品には、ドライヤーの熱から髪を守る成分が入っていません。それどころか、表面に残った不純な油分が高温になり、髪を「素揚げ」にして深刻なダメージを与えてしまいます。
混ぜるな危険!代用するくらいなら「何もしない」が正解
「でも、何もつけずにドライヤーをしたら髪がパサパサになっちゃう!」と不安になりますよね。
しかし、代用品で髪を油まみれにして翌日後悔するくらいなら、「今夜だけは何もつけずに、プロの技術で優しく乾かす」のが圧倒的に正解です。
💡 エルジューダ不在の夜を乗り切る「一時しのぎドライ術」
- タオルドライを限界まで丁寧に: ゴシゴシ擦らず、タオルで髪を挟んでポンポンと水分を限界まで吸い取ります。ドライヤーの熱を当てる時間を少しでも減らすためです。
- ドライヤーは「15cm以上」離す: 保護膜(エルジューダ)がない素髪は熱に非常に弱いです。普段よりドライヤーを遠ざけ、同じ場所に熱が当たらないように常に振って乾かします。
- 最後は必ず「冷風」で締める: 8割乾いたら、すぐに冷風に切り替えてキューティクルを強制的に閉じます。これでパサつきを最小限に抑えられます。
まとめ:明日からは、あなたの髪に最適な一本を
エルジューダを切らしてしまった夜は、家にあるものでごまかさず、ドライヤーの技術で「素髪」を守り抜いてください。
そして、次に新しいエルジューダを注文する際は、「とりあえず同じものでいいや」と思う前に、今の自分の髪の悩みに合っているか見直す絶好のチャンスです。
今夜は正しい「一時しのぎ」で乗り切り、明日からは新しいエルジューダで、また最高の美髪ライフを再開してくださいね。
